陶芸家　江上晋

生活に彩りや豊かさを与える作品を。

ものつくりをしたいと飛び込んだのが陶芸の世界でした。

ひとえに陶芸といっても様々な表現方法がある中、学生時代に出会ったのが伝統工芸。

産地の特色をベースに作り手の創意工夫により全く新しいものへと昇華させる仕事。

当時の自分には衝撃的であり最も魅力的に映りました。

また伝統工芸とはその言葉の持つ古くささとは相反し、今この瞬間を切り取り、時代を表現していく事だと思っております。

自分の作り出した作品が誰かの日常に溶け込み、生活に彩りや豊かさを与える事が出来れば幸いに思います。

高田焼　竜元窯江上　晋

経歴
昭和55年	熊本県八代市鏡町生まれ
平成18年	佐賀県立有田窯業大学校卒業竜元窯にて父のもと作陶開始
平成30年	日本工芸会正会員

受賞歴
平成19年	熊本県美術協会展　初出品伝統工芸館賞受賞
平成20年	熊本県美術協会展　美術協会賞受賞
平成21年	西部伝統工芸展　初出品　入選熊本県美術協会展　奨励賞二席受賞
平成22年	西部伝統工芸展入選
平成24年	熊本県伝統的工芸品に認定西部伝統工芸展　入選熊本県美術協会展　会友努力賞受賞
平成25年	第1回陶美展　入選西部伝統工芸展　入選同、課題の部　鶴屋百貨店賞受賞九州山口陶磁展　初出品　入選くらしの工芸展　熊本県伝統工芸協会賞受賞
平成26年	第2回陶美展　入選西部伝統工芸展　KAB熊本朝日放送賞受賞同、課題の部　日本工芸会西部支部賞受賞くらしの工芸展　審查員奨励賞受賞
平成27年	第3回陶美展　入選西部伝統工芸展　入選
平成28年	西部伝統工芸展　入選第63回日本伝統工芸展　入選くらしの工芸展　熊本県伝統工芸館賞受賞
平成29年	西部伝統工芸展　KAB熊本朝日放送賞受賞第64回　日本伝統工芸展　入選
平成30年	西部伝統工芸展入選同、用と美の部　朝日新聞厚生文化事業団賞受賞第65回　日本伝統工芸展　入選
令和元年	西部伝統工芸展　熊本市賞受賞第66回　日本伝統工芸展　入選

繊細な象嵌を可能にする土づくりからはじまる。

細かい象嵌文様を掘り込む為と焼き上がりの色合いを調整する為に、当工房では山から原土を掘り、水簸(すいひ)を行うことで表現に適した独自の陶土を作っております。

伝統技法を継承し、新たな象嵌(ぞうがん)の歴史を刻む。

象嵌とは成形後素地が生乾きのうちに文様を掘り込み白や黒などの色合いの異なる土を埋めて文様を浮き立たせる技法です。

絵付けとは異なる表現が魅力的なところです。

日々調合を繰り返し、まだ見ぬ色を追求する。

作品の最終的な色合い、質感、品格を決めるのが釉薬であり、様々な原料、調合を日々繰り返しながら独自の色合いを追求しております。

作家について